コカルタ
インドのコルカタ(旧カルカッタは英語圏での英語読みで、2011年から正式にKolkataに変わった)に着いた時の思い出になる。
国際空港に飛行機が降り立ったとき、並列して並ぶいくつかの滑走路の間にある緑地が目についた。
もちろん、それ自体は珍しいものではないのだが、その荒れ方にはやはり違和感を覚えた。
ただの雑草のはずだったろうに、どれも人間の背丈程に伸びていて、もはや緑地というよりはビオトープ化していた。
(ちなみにビオトープとは生物の住息環境という意味の生物学の用語である)
飛行機が近づくと、鳥達が一斉にその緑地から飛び立っていったのだ。
おそらく鳥以外にも数種の生き物がいるに違いないと思われた。
私の中で、早くもいくつかの常識が壊れ始めていたのを覚えている。
普通空港の滑走路というのは、考えうる限り最大の注意を払って整備を行き届かせなければならない場所のひとつのはずだ。
飛行機の離着陸の妨げになるようなものは、たとえ小石一つでも取り除くべきと考えて然るべきだろう。
私が気になったその緑地は、二つの滑走路の間にあり、それも他にいくつも点在している。
どれも荒れた状態で。
滑走路そのものではないんだから問題はないよ・・と考えているのだろう。
確かに滑走路そのものではないが、確かに鳥たちが飛び立つのを私はこの目で見たのだ。